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Webメディアと情報発信
企業の情報発信は何から始める?テーマ・読者・目的を整理する方法

「企業として情報発信を強化したいが、何を発信すればよいか分からない」
「SNSを始めたものの、投稿する話題が続かない」
「社内には知識や実績があるはずなのに、記事のテーマにできない」
企業の情報発信が止まる原因は、素材がないことではありません。
発信の目的、届ける相手、その相手が知りたいことが整理されないまま、投稿内容から考え始めていることが少なくありません。
この記事では、企業の情報発信を始める前に整理したい5つの要素と、継続できるコンテンツのつくり方を解説します。
最初にSNSやブログを決めない
情報発信を始めるとき、最初に「Instagramを運用する」「ブログを毎週更新する」と決めることがあります。
しかし、媒体や更新回数から決めると、発信すること自体が目的になりやすくなります。
先に整理したいのは次の3点です。
何を実現したいのか
誰に届けたいのか
その人は何を知りたいのか
目的と読者が決まったあとで、Webサイト、記事、SNS、動画、メールなどから適切な媒体を選びます。
STEP 1|情報発信の目的を決める
「認知を広げたい」だけでは、具体的なテーマを判断できません。
誰から、どのような理解や行動を得たいのかまで整理します。
たとえば、次のように考えます。
新しい顧客に技術やサービスを理解してもらいたい
価格だけで比較されない理由を伝えたい
取引先へ品質管理や生産体制を説明したい
求職者へ仕事と企業文化を伝えたい
地域住民へ取り組みの必要性を知ってもらいたい
社内に知識や技術を残したい
目的が異なれば、必要な記事も、取材する人も、成果の測り方も変わります。
STEP 2|「広く多くの人」をやめる
すべての人へ向けた文章は、誰にとっても自分に関係のない文章になりやすくなります。
読者を考えるときは、年齢や性別だけでなく、その人が置かれている状況を整理します。
何に困っているのか
何を比較しているのか
どの程度の知識を持っているのか
何に不安を感じているのか
読後に何を判断したいのか
同じサービスを扱う記事でも、初めて調べる人と、導入を比較している担当者では、必要な説明が異なります。
STEP 3|読者の疑問を集める
記事のテーマは、会議室で新しく生み出すだけではありません。
企業の中には、すでに読者の疑問が集まっています。
営業担当者がよく受ける質問
問い合わせフォームの内容
採用面接で聞かれること
SNSへ寄せられたコメント
展示会や相談会での会話
導入前に顧客が不安に感じたこと
社員が説明しにくいと感じていること
Search Consoleに表示された検索語
Google Search Consoleの検索パフォーマンスでは、どのような検索語でページが表示され、クリックされたかを確認できます。公開後は実際の検索データを見ながら、読者の疑問と記事内容のずれを修正できます。[1]
STEP 4|企業にしか答えられないことを探す
検索数が多そうなテーマを選ぶだけでは、一般的な説明を言い換えた記事になってしまいます。
企業の中にある次の情報を探します。
知識
仕事を通して蓄積してきた判断基準、注意点、選び方。
技術
製造、開発、提供、品質管理などの方法と工夫。
経験
成功事例だけでなく、失敗、改善、試行錯誤から得たこと。
人
経営者、技術者、担当者、利用者が持つ考えや実感。
背景
商品、サービス、取り組みが生まれた理由と、解決したい課題。
Googleも、検索流入だけを目的に既存情報をまとめ直すのではなく、実体験や専門性を含む、人にとって役立つ情報をつくるよう案内しています。[2]
STEP 5|情報を3つの層に分ける
発信する情報を、次の3層に分けると整理しやすくなります。
1.基本情報
会社、事業、商品、サービス、料金、利用方法、問い合わせ先など、常に確認できる必要がある情報。
2.深く理解する情報
技術、背景、開発の過程、人の考え、導入事例、地域との関係など、企業の専門性や価値を伝える情報。
3.新しい情報
新商品、イベント、受賞、メディア掲載、採用情報、日々の活動など、日時性のある情報。
基本情報は企業サイト、深く理解する情報はオウンドメディアやWeb専門書店、新しい情報はNEWSやSNSというように、内容に応じて置き場所を決めます。
記事テーマを判断する4つの基準
記事候補が集まったら、次の基準で優先順位を決めます。
読者が知りたいか
実際に質問や検索があるテーマか。
自社が答える意味があるか
経験、専門性、取材、独自資料を加えられるか。
事業や活動につながるか
読者の理解、相談、購入、来訪、応募などの行動と関係するか。
長く利用できるか
公開後も更新しながら読み継がれる内容か。
すべての記事で商品を売り込む必要はありません。
読者の疑問へ誠実に答える記事を蓄積することが、企業への理解と信頼につながります。
続けるために、更新回数より仕組みをつくる
毎週更新することだけを先に決めても、担当者の負担が増え、内容が薄くなる可能性があります。
継続には、次の仕組みが必要です。
誰がテーマを決めるか
誰に取材するか
誰が原稿を確認するか
事実関係をどう確認するか
公開後に誰が更新するか
どの数字を見て改善するか
月に何本公開するかより、質を保ちながら無理なく続けられる工程を決めます。
検索される言葉と、自社の言葉をつなぐ
SEOを意識することは、文章へ検索キーワードを不自然に繰り返すことではありません。
検索されている言葉は、読者が疑問を表現するときに使っている言葉です。
その言葉を入口にしながら、自社が持つ経験や考えを加えます。
たとえば、読者が「採用オウンドメディアとは」と検索しているなら、まずその意味や役割へ明確に答えます。
そのうえで、自社の採用経験、社員への取材、企業文化、人材育成への活用など、一般的な説明だけでは得られない内容を届けます。
KURAは、テーマが決まる前から関わる
KURAでは、完成した企画書や記事案を用意していただく必要はありません。
企業や地域について話を伺い、現在あるWebサイト、資料、SNS投稿、写真、取材記録などを確認します。
そこから、次の要素を整理します。
残すべき価値
届ける相手
読者が抱えている疑問
深く伝えるテーマ
必要な取材とコンテンツ
Web専門書店としての構成
公開後の更新方法
まだ言葉になっていない思いや、社内では当たり前になっている知識も、読者にとっては重要な情報かもしれません。
対話と取材を通して、その企業だからつくれるWebメディアへ形にします。
まとめ
企業の情報発信は、投稿内容や媒体を決めるところから始まるのではありません。
目的、読者、疑問、自社の専門性を整理したうえで、届けるべきテーマと媒体を決めます。
何を発信すればよいか分からないときは、情報がないのではなく、価値と読者の関係がまだ整理されていない可能性があります。
企業の中にある知識、技術、経験、人の思いを見直すことが、長く続く情報発信の出発点です。
テーマが決まっていない段階から、ご相談ください。
企業や地域の中に散らばっている情報を確認し、残すべき価値と届ける相手を整理します。企画、取材、編集、Web制作、公開後の運営まで、一つの方針でつなぎます。
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CREATE WITH KURAについて
【参考文献・出典】
[1]Google Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート」
https://support.google.com/webmasters/answer/7576553?hl=ja
[2]Google Search Central「Creating helpful, reliable, people-first content」
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/creating-helpful-content
[3]Google Search Central「SEO Link Best Practices for Google」
https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/links-crawlable
KURA編集部
KURAの企画・取材・編集を担う編集チームです。創造企画室と連携し、企業や地域に蓄積されてきた知識、技術、文化、人の思いを見つけ、読者が理解し、次の行動へ進める情報として届けます。
